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クラウド鈴木さんの作品


FF・A ―第二章―

1.That goddess has a deamon heart?

「ひとつ! ふたぁっつ!」

ガン! ガッン!

「―七つ! 八つー!!」

ガン! ガッン!

勢いよくモンスターの群れめがけて飛び込んでいったユフィは、鬼気迫る迫力で、それでいて優雅に不倶戴天を操りながら、次々とモンスターたちの命を奪っていった。ときにそれを刀剣のように近接攻撃に使い、ときにそれをブーメランの要領で中・遠距離攻撃に使いながら。
 ちなみに、不倶戴天を投げつけた直後に懐に飛び込んでくる相手には、あの、幻の"シュッシュッパンチ"をかましていた。あれから十年―かなり精度を上げているようだ。
まあ、マサキの援護射撃があるからこそ、彼女ものびのびと戦うことができる、という面もあるのだろうが。
このふたりは、そのじつ、コンビを組むことはおろか、顔を合わせることも、これまで数えるほどしかなかった。
にもかかわらず、互いの思考、動きを、迅速かつ正確に読みとり、おもしろいように敵をうち倒していくあたり、双方ともさすが歴戦の強者である。
「―十六! 十七ぃぃ!!」

ガン! ガッン!

「―これでぇぇっ! ラッストォォォォォッ!!!」
「私ぃに、帰りなさい〜・・・」
 ユフィが最後の仕上げのために猛然とダッシュをかますと、マサキは弾丸の補充を行いながら、ちょっとだけとぼけた表情で鼻歌を口ずさんだ。
ふたりにとって幸いだったのは、相手の中に魔法や特殊攻撃を行ってくるモンスターがいなかったことであろう。そうでなければ、こんな小ネタをかましている余裕はなかったはずである。
が、油断は大敵―
片づいたと思い、微笑を浮かべつつマサキのほうへ振り向いたユフィであったが、その背後から、唯一詰めを誤り、そのため息を吹き返したモンスターが、彼女の首筋をかみ切ろうと、その大きな口を勢いよく近づけてきた。
 
 !

 次の瞬間、彼女の右頬は血に染まった。
 自分のものではない、モンスターの緑色がかった血に・・・
「・・・阿呆が・・・」
マサキはそうつぶやくと、ユフィのすぐ傍らに突きだした剣を静かに下ろした。
 そう、ユフィの対面にいたため、彼女の危機をいち早く察知したマサキは、瞬時に鞘から剣を抜き、やはり素早く突きを繰り出した。
 そのスピードはまさに「神速」といえるものであった。
直前に弾丸の補充を済ませていたため、また、標的のすぐ近くにユフィがいるとはいえ、その腕前なら問題なかったことから、グロッグの引き金を引いてもよかったのだが、やはり慎重を期したのであろう。
                       みぶろ
「・・・ハ、ハハ・・・さすが壬生狼・・・」
「悪・即・残・・・」
「字、ちげーって・・・」
「・・・やめよう、マニアックなネタは・・・」
「そ、そうね。あまりやりすぎると読者が離れるわ・・・」
懲りないふたりであった・・・。

パンパンパン・・・

 スローテンポの拍手とともに、マサキらが入ってきた入り口とは正反対の自動ドアのロックを解除し、男は入ってきた。
「『さすが』というべきかな・・・?」
「!? ほ、宝条!?」
ユフィにとっては懐かしい顔だ。ただし、そこに喜びは伴われない。
少しばかり離れた位置に立つその男は、かつてクラウド一行に倒されたはずの、あのマッドサイエンストであった。
病的な顔色と目つき、弱々しくやせ細った体、そして、かつてと同じ白衣姿―どこからどう見ても、やはり見知った男である。
「な、なんで・・・? あんた、あたしらに・・・」
「ユフィ=キサラギか・・・私はきみのことを知っているが、おそらくきみが知っている私
     ・ ・ ・ ・ ・
は、オリジナルのほうであろう」
「? どういうこと?」
「・・・クローンか・・・?」
「・・・」
途中、マサキがふたたびタバコを口にしながら横やりを入れると、宝条はなにもいわずに、かすかに顔を縦に振った。
 フィガロ政府は、たしかに神羅を徹底的に批判しているものの、そのじつ、政策等はもちろんのこと、研究成果に至るまで、結構その遺産を引き継いでいる。
そのため、神羅が得意としていた生物工学についても、当然ながらそのノウハウを吸収し、さらに研究を重ねている。クローン技術の実用化がなされていても、何の不思議もない。
 おそらくマサキの中には、その仕事柄、詳細ではないにしろ、その情報があったため、そのような解答があっさりと導き出されたのであろう。
 だが、「解答」は合っていたものの、それに至る「根拠」は、彼も予想できなかったことであった。
「私は二十数年前、オリジナル自らが創った、宝条のクローンだ・・・」
そう切り出した宝条の顔には、かすかではあるが、意外にも悲しげな表情が浮かんでいた。

二十数年前、"オリジナル宝条"は、神羅に無断で、もちろん、完全自己負担で、自分の細胞からクローンを創った。その理由は不明である。あるいは、自身がいつかあのようなことになるのを予見していたためかもしれない。
それと同時にひとりの少女のクローン作製にも成功していた。
 しかし、少女のほうは不明なれど、少なくとも"クローン宝条"、すなわち、いまマサキらの前に立っている宝条は、どうやらオリジナルにとっては失敗作だったようである。 オリジナルの実験の助手的作業はもちろんのこと、ときには被験体をもやらされたクローンは、自身の創造主の、あまりに非人道的な目的意識をよしとせず、少女にその矛先が向けられる前に、少女を連れてオリジナルのもとから逃走した。
そのような、自分にない感性を持ってしまったことが、オリジナルにとって「失敗作」と判断させるゆえんだったのであろう。
そのせいか、あるいは、ほかに興味を抱かせる研究が生じたためか、神羅はもちろんのこと、オリジナルからも、とくに追われるようなことはなかったようだ。
その後、ウータイ北部の港町・ケイヒン郊外で、医者の真似事をしながら、少女とともにひっそりと暮らしていたものの、統一戦争が終結した七年前に、どこで嗅ぎつけたのか、フィガロ政府に協力を要請され、やむなくそれに従ったという。―

これがクローン宝条の言い分であった。
「すべて」とはいえないだろうが、少なくとも終始嘘をついている様子は見られなかった。
「退いてくれまいか? いまきみたちが倒したモンスターは、その多くは罪人であったが、中にはきみたちのような侵入者も含まれている・・・。私も、もうこれ以上、こんなことはしたくない・・・」
 宝条は心なしか表情を曇らせながら、言葉を続けた。
「・・・オレたちの目的はマテリアだ。ここならいくつかあるんだろ? そいつさえくれりゃ、退いてもいいぜ」
 それに対し、マサキはタバコの煙をゆっくりと吐き出しつつ、いつもの飄々とした表情でそう答えた。
「・・・それはできん。マテリアはいまや国家にとっても貴重品だ。それに、むざむざ渡したとなれば、私の管理能力が問われる」
「・・・交渉決裂だな・・・。んじゃ、力ずくでもらおうか」
「きみたちはフィガロ政府をなめすぎている! 私が待ち伏せのようなことをできたのも、事前に情報が入ったからだ! 今夜、この時間にきみたちが侵入するという・・・」
 宝条の最後の言葉は、彼らしくない、やや興奮気味の口調であった。
 こういったことで興奮するあたり、オリジナルと比べ、やはり"人間味"に富んでいることがわかる。
(ウソでしょ・・・。これがあの宝条のクローン・・・?) 
 オリジナルを知らないマサキはともかく、ユフィはあまりに「彼らしくない彼」に、驚きの色を隠せないでいた。
 が、次の瞬間、さらに彼女を、いや、今度はマサキをも驚かせる光景が、彼らの視線に飛び込んできた。
「博士、下がってください。あとは私が・・・」
「エ、エアリス!?」
「レイナ・・・!?」
 たったいま宝条が入ってきた入り口には、前の晩、マサキの心をなごませた女の姿があった。

2.苦悩

「・・・ごめんね、"マサキ=シンドー"くん・・・」
「・・・」
レイナはそういうと、かすかに表情を曇らせた。
マサキは少しだけ真剣な顔で、そんな彼女のことを黙って見つめていた。
 レイナ=ゲインズブール。彼女の場合は偽名ではなく、本名であるようだ。もっとも、戸籍票や住民登録票の類に、その記載はないが。
 それはクローン宝条も同じことであった。
                            ・ ・
そう、いうまでもなく、彼女はかのエアリス=ゲインズブールのクローンである。
 神羅がエアリスと接触を行っていたのはいまさら説明するまでもないであろう。彼女が幼いころから。
その際、髪の毛の一本でも採取し、それがオリジナル宝条の手に渡っていても何の不思議もない。
どうりで、彼女のミッドガル語にウータイ訛りがあるはずである。そんなオリジナルから逃れ、クローン宝条とともに、ほとんどウータイで生活していたのだから。
 レイナは一抹の寂しさ、ちょっとした罪悪感をかみ殺しながらも、手にしていたロッドを構えつつ、キッとマサキの顔をにらみつけた。そのさまは、まさにエアリスそのものである。
「・・・やっぱ"エドモンド"じゃ、通用しなかったかい?」
 そんなレイナに対し、マサキはいつもの軽口を叩いた。
「宙で舞ってみる? ムササビみたく・・・」
レイナも、表情は変えなかったものの、あえてとぼけた口調で答えた。
「そういや、偶然にしちゃ、できすぎだったな? オレたちの出会い・・・」
「お察しのとおり・・・。情報を事前に入手できた以上、できればモンスターとしてではなく、人間として・・・」
「・・・じゃあ、なぜ、あの場で―あるいは、別れたあとにでも、あとをつけて路地裏あたりで殺ろうとしなかった?」
「・・・」
「騒ぎがデカくなっても、政府が何とかしてくれるんじゃねぇのか? おまえらの場合」「・・・あなたと過ごしたひとときは、本当に楽しかった。ほんの数時間でも・・・。だから仕掛けられなかった。ここにくることを見込んで、この場で説得したかった! モンスターと化した同業者を見れば少しは、と思って・・・それなのに・・・!」
レイナはそういい終えると、自らの中にわき上がってくる苦悩を必死に振り払いつつ、"ファイガ"を放った。



 それに対し、マサキはとっさに左斜め前方に跳ぶことでかわし、その傍らにいたため、自身もファイガの標的になっていたユフィは、やはりとっさに、不倶戴天に装着していた"バリアのマテリア"から"マバリア"を放出し、寸前でファイガをガードすることで事なきを得ていた。
                                   こ
(マテリアなしで魔法を・・・やっぱこの娘、古代種ね。―そう、いわば"人工古代種"・・・)
ファイガをかわしたマサキが、それと同時にコダチによる攻撃に転じたため、レイナはその防戦に専念せざるを得なくなった。それにより、ファイガが消滅したことことから、マサキの戦いを観戦する余裕ができたユフィは、当然、一方で宝条の動きを観察しながらも、敵に回った女をそのように解説していた。
 彼女の心の中でのつぶやきは、「言い得て妙」といっても差し支えのない表現であろう。
だが、マサキにとっては、そんなことどうでもよいことであった。
「オレとおまえ・・・うまくいくと思わねぇか?」
 適度に手を抜きながら、さらには、「片刃」という自身の剣の特性を利用し、峰の部分を相手に向けながら打ちつけている。いうまでもなく、レイナに魔法を発動させないための行為でもある。
「こんなときにも口説くんだ・・・。そういうトコ、嫌いじゃないよ」
対するレイナも、マサキが手を抜いているとはいえ、見事なロッド捌きを見せながら、彼の言葉に答えた。
「別に下心はねぇよ・・・。ただ、―まあ、幼稚な表現だけどよ―オレたちって、仲良くなれる、っていうか、ダチにはなれると思うぜ、っていいたいんだよ。少なくとも戦う理由なんざ、どこにもねぇよ」
「あるわ。あなたはマテリアを、そしてそこから生じる財を得るため。私は大切な人のため・・・」
「・・・おまえらふたりには、今後一切手を出さない、っていったら?」
「無駄・・・。あなたたちを帰したら、私たちがどうなるかわからない・・・」
 マサキとレイナの打ち合いは続いた。時折、ふたりの汗が付近の壁や床に飛び散っている。
(逆に説得するつもりね。手抜いてるのがミエミエ・・・。ああいうタイプの女って、なにかとかばってもらえんのよね〜。あたしが加勢したら、なにいわれっか・・・?)
(・・・やはりレイナひとりでは・・・が、しかし・・・)
 ユフィと宝条は、互いのあいだでは互いに監視を行いつつも、ふたりの戦いに対してはただ見守るしかなかった。
「・・・もうやめろ。勝ち目がないのはわかってんだろ・・・?」
「それでも私は戦うしかない・・・。あなたたちのような人間と戦い、そしてサンプルとするために・・・私は、いや、私たちはこんな生き方しかできない!」
「そんなことはねぇだろう? またミッドガルから逃げて、フィガロの息がかかってない国や地域にいけばいい。何なら、道中の警護を請け負ってやろうか? もちろん、それなりの報酬はもらうけど」
「無理よ! 私たちの持ってる情報を考えれば、タークスが動く! それに、かりに逃げられたとしても、いままで私たちがやってきたことを考えると、『罪の意識』というものが・・・」
「だったら、何らかの形でつぐなえばいい。っていうか、いまの生活を続ければ、余計罪とやらを重ねるだけだぜ? それに、ここでオレに殺されるのは―"死"というものは、一番楽なことだぜ。まあ、罪とやらから逃れたいなら、それが一番だがな」
「・・・反フィガロ組織に荷担しろ、ってこと?」
「まあ、それが一番わかりやすいが・・・普通の女として、普通に生きることだって、じつは結構つらいことだと思うぜ?」
マサキの表情は、終始、真剣なものだった。口調も若干ながら荒々しい。いつも飄々としていい加減な言動を見せる彼が、彼なりにではあるが、珍しく感情というものを表している。
「・・・」
そんな彼の思いが伝わったのか、ふいにレイナは口を閉ざした。
それと同時にマサキも攻撃の手を止め、うつろげな目を浮かべながら思い悩んでいる彼女の顔を黙って見つめていた。
 が、次の瞬間、レイナはキッとした目を作り、「・・・私だって、それを望んだわ・・・」という言葉を吐き捨てるように口にすると、
「でも絶対に無理! 変に有名な人物のクローンである私たちが普通に生きるなんて!!」 続けざまにそんな言葉を言い放ち、魔法の発動を開始した。
「マサキ!」
「レイナ! もう―」
マサキの身を案じたユフィの叫び声が部屋中にこだますると同時に、宝条もレイナに対し、なにやらいいかけた。
そのとき! ―

! 

「ゴオオォォォッ!!」という轟音ともに、ユフィの背後、彼女とマサキが入ってきた自動ドア越しから、直径が1mほどはあるであろう、比較的巨大な炎のかたまりが、自動ドアの中央部を溶かしたうえで、部屋の中に侵入してきた。
「ちょ、ちょっと・・・!!」
ユフィは慌てて体を横に移動し、マサキもとっさにレイナを抱えたうえで、かろうじて炎から逃れた。
「! は、博士!!」
しかし、決して"戦闘員"とはいえない宝条は、その場から一歩も動けなかった。顔面は蒼白と化し、完全に引きつっている。
それに気づいたレイナは、マサキに抱きかかえられながら、彼に対して撃つはずだった"ブリザガ"を、とっさに炎めがけて放出した。

 !

 寸前のところで、ブリザガはファイガに激突し、『氷の壁』と化したことで、また、ファイガの熱により少量ながらも水を発生させたことで、宝条は難を逃れた。やはり古代種の放つ魔法は、通常のそれよりはるかに威力が絶大だ。
「・・・」
宝条は無言でその場にヘナヘナと座り込んだ。
 一見、だらしない光景だが、ほかの誰もが、とくにレイナは安堵の息を漏らした。
「チッ・・・」
が、ただひとりだけ、その光景を目にして舌打ちをした者がいた。
 ドア越しに、剣の柄に装着している"ほのおのマテリア"を前方に振りかざしたまま、クラウドは唇を歪ませていた。

     こ
3.父と娘と

「あ、あんたねぇ! 壁越しに味方もいるの気づいてたんでしょ!?」
「・・・あれくらい、かわせない奴には用はない」
 ユフィとクラウドによる、十年前にもあったであろう懐かしいシーンが再現された。
ユフィは目を三白眼に変え、少し唇をとがらせながら、ブツブツと文句をいっている。 そんなことなど全く気にせず、クラウドは、マサキに抱えられているレイナに対し、今度はワルサーを構えた。
 その瞳は冷たく妖しい・・・。
                   こ
「あ、あんた・・・あの娘は―」
「黙れ・・・!」
ユフィがなにやらいいかけ、クラウドの腕を下ろそうとするも、冷たくあしらわれ、言葉を呑み込まざるを得なかった。
      あいつ
(・・・エアリスのコピー・・・)
どうやらレイナの正体に気づいていたクラウドは、心の中でそんな言葉をつぶやいた。
「・・・マサキ、その女を下ろせ」
「・・・」
「聞こえなかったのか? そいつを下ろして、その場から離れろ・・・」
「・・・」
次の瞬間、ふたりの男は、互いに真剣な眼差しで、やりとりを行った。

・・・

 辺りにはちょっとした緊張感が流れている。
(こいつが、エアリスそっくり―っていうか、エアリスのコピーたるレイナってこ娘に対して、ここまで冷徹になれるなんて・・・)
その緊張の中、クラウドと過去を共有しているユフィは、ひとりそんなことを考えていた。
クラウドのエアリスに対する感情というものは、おそらく彼自身も完全には理解してはいないであろう。
恋愛感情? そうかもしれない・・・。ただ、一方ではティファという女も愛していた。―それでは、「憧れ」か? あまりに自分が持っていないものを持っていた彼女の、そういう部分にのみ惹かれていただけなのか? そこまで安っぽい感情でもない・・・。
いまはそんな考察どうでもいいのだが、いずれにせよ、エアリスという女は現在においても、彼にとって「大切な思い出・重要な存在」であるといえた。
そのため、「エアリスのコピーが存在する」ということ自体が許せないのかもしれない。あるいは、コピーとはいえ、エアリスが自分の味方にならないことが許せないのかもしれない。
やはりその理由は彼自身にも不明なれど、クラウドは、エアリスコピー―レイナに対し、野獣の如く敵対心を見せつけていた。
「どけ・・・。どかなくとも撃つぞ」
「・・・ヤだね」
 レイナ、ユフィ、宝条の、不安をあらわにしている視線の中、ふたりの男はやりとりを続けた。
「その女は危険だ・・・。それに殺してやるのもまた情けだろう?」
「同感だけど反対だな・・・」
「・・・どういう意味だ・・・?」
「おまえにも過去があるように、オレにも過去はある・・・」
「・・・」
(! ・・・なんだ、こいつ、気づいてたんだ・・・)
マサキの珍しく重々しい口調によるセリフに、クラウドは言葉を失い、ユフィは驚きの色を見せた。
「らしくねぇ、くさいセリフだけどよ・・・また同じ失敗は繰り返したくねぇんだ」
統一戦争時、マサキは敵の女士官と恋に落ちた。もちろん、当初は互いに互いの身分を知らぬまま・・・。
その結末は・・・マサキが現在も生存していることで、大抵のことはわかるであろう。 もちろん、レイナに対しては恋愛感情があるわけではないが、彼自身の言葉からもわかるように、「何らかの縁」はありそうである。このまま殺してしまうには忍びない。
「・・・」
「・・・」
「・・・マサキくん・・・」
ふたりの男は互いに黙ったまま見つめ合っている。その中で発せられたレイナのつぶやきなど全く気にも止めず・・・。
「・・・チッ・・・」
 だが、その沈黙も、時間にして数秒ほどすると破られることになった。
クラウドは一度舌打ちをすると、案外あっけなく、
「好きにしろ・・・」
そういいながら銃を下ろし、ガンホルダーに収めた。

・・・

一戦辞さない覚悟であったマサキはもちろん、ほかの三人も、あまりのあっけなさに拍子抜けしていた。
マサキの眼差しの真剣さから、彼ならレイナらを引き込めると考えたのであろう。また、いまマサキと殺り合えば、レイナも加勢するであろう。さすがのクラウドも、このふたりを同時に相手にはできない。
ともあれ、これで最悪な事態は回避された。
「・・・これからどうするかは、おまえらの勝手だ・・・。ウータイか、アイシクルロッジの片田舎あたりで暮らすことを薦めんぜ」
レイナの体をゆっくりと下ろたマサキは、いつもの表情と口調に戻っていた。
「ありがと。借りができちゃったね。―とりあえずこの場からは・・・今後のことは逃げながら考える。ボディガード、請け負ってくれんだよね」
それに対し、レイナも普段の、"大人のかわいさ"を感じさせる笑みを浮かべながら応えた。
(・・・)
かつての自分とダブる光景―それを目にしたこの男はなにを思うのか? ユフィは意味あり気な視線をクラウドに送っていた。

「・・・私は、反フィガロ組織―アバランチあたりに身を寄せ、フィガロの行いを発表するよ。もちろん、私が行ってきたこともね・・・。それが私なりの贖罪だと思う」
ふいに、宝条が不器用そうな物言いでそう切り出してきた。
まあ、ありがちではあるが、それが彼にできる精一杯のことであろう。
「博士・・・」途中、レイナが少しだけ暗さを取り戻したかのような声量で言葉を発してきたが、宝条は構わず続けた。
「もちろん、それですべてがつぐなえるわけではない・・・。法の裁きも受ける」
オリジナルからは想像できないほどの、宝条の覚悟であった。
 クラウド、マサキ、ユフィは、ただ黙って彼のことを見つめている。
「そうね。私たちが普通の生活しようなんて、ムシがよすぎるか・・・」
宝条の覚悟は、それまでやや浮かれていたレイナの心を冷静にさせた。たしかに、彼女の罪も重い。
「いや、おまえは―」
「それをいったら、ここにいる全員、"つぐない"とやらをやんなきゃなんねぇぜ。全員、手は汚れてる。人殺しにきれいも汚いもねぇだろ?」
宝条がレイナをかばうような言葉をいいかけた瞬間、マサキが割って入ってきた。タバコに火をつけながら、あえてとぼけた表情を作りつつ、クラウドとユフィのほうを見つめている。

・・・

それに対し、無表情のまま視線をそらすクラウドと、一瞬、苦虫を噛みしめるような表情を浮かべるユフィ。
たしかに彼のいうとおりだ。自分たちも"つぐない"とやらを行わなければならない立場である。にもかかわらず、それらしきことはなにもやっていない。したがって、宝条とレイナがこの先どんな生き方をしても、文句をいえる自分たちではない。
 そのため、「ムシがいい・・・」とは思いつつも、クラウドとユフィも、宝条、レイナの今後の動向を黙認することにしたようだ。
 ただし、このあと、クラウドは宝条と密会し、彼に対して、フィガロの行ってきたことを洗いざらい公表することについては約束させたようだが・・・。

「あんた、こんなトコでなにやってんの!?」
「・・・」
一行は、工場から逃げ出すにあたり、二手に別れた。
 クラウド・ユフィ組とマサキ・レイナ・宝条組である。
工場から抜け出し、集合場所に向かう途中、どこにでもありそうな路地裏に差し掛かったとき、ユフィは突然クラウドの胸ぐらをつかんだ。
 クラウドには思い当たるフシがあるらしく、なにもいわずにユフィの言葉の続きを待っていた。
「・・・ティファのことは、まあ、いいわ。―ったく、あんないい奥さんいないっつーのに―それよりも、なんでトレジャーハンターの真似事なんかやってんのよ!?」
「・・・同業者のおまえにそんなこといわれるとはな」
 途中、クラウドが珍しく相手を茶化すと、胸ぐらをつかんでいるユフィの右手の力はさらに強まり、彼女の語気も一段と荒くなった。
「宝条の言葉を聞くまでもなく、フィガロがなにをやってんのか、あんたなら気づいてたんでしょ!? たしかに、星への悪影響は少なくなってる・・・。でも、このままじゃ、今度は"人"が犠牲になることになる! そんなの、エアリスが、そして十年前のあたしたち全員が望んだ世の中じゃないでしょ!?」
「・・・そういうおまえは?」
「あたしはあたしなりに、再結成されたアバランチに協力してんの! 今日みたいにフィガロ政府の息のかかった所を狙って情報収集―そして、盗み出したマテリアのアバランチへの安値での横流し・・・。それに比べてあんたは・・・!?」
「・・・」
「本来なら、"英雄"として名高いあんたが、率先して―」
「・・・組織を率いるのにふさわしいのはリーブのような男だ。奴がやっている。オレの出る幕じゃない・・・。それにオレはオレなりにやっている」
 クラウドは最後にそういうと、やや乱雑にユフィの手をふりほどき、先を急いだ。
ユフィは、そんな彼の後ろ姿を見つめながら、地面に唾を吐き捨てた。―

「おまえはこの先好きにしなさい」 
「博士・・・?」
                                                      ・ ・
「朝」とも「夜」ともとれる時間帯の暗闇と静寂に包まれたあの教会―クラウドにとって思い出深い教会。「エアリス縁の地」ということで、そのままの形、あえて廃墟のまま保存されていたこの場所に、レイナ、宝条の姿があった。
 クラウドたちはまだ着いていない。マサキはというと、「ちょっとばかり外すぜ」という言葉とともに、この場を離れていた。ある意味クライアントといえるこのふたりをほったらかすとは、いい加減な男である。が、まあ、レイナの実力を考えれば、多少目を離したところで問題はないであろう。
「おそらく私はこの先、"証人"としての人生を歩むことになるだろう・・・」
一瞬の間を置いたうえで、宝条はふたたび不器用そうな口調で切り出してきた。
「だが、おまえはまだ若い。その若さで生き方を限定するのは―まして他者から決められるなどあまりに惜しい・・・。私の分まで幸せになってくれ」
「・・・」
宝条のあまりに悲壮感漂う物言いに、レイナはなにも返せずにいた。
「少なくとも、惹かれてはいるのだろう? とくにマサオとかいう、あのウータイ人の奔放さに・・・。彼らが許しさえすれば、彼らとともにいきなさい」
          ・ ・ ・
「博士・・・マサキくんよ・・・」
だが、やや意固地な所もあるものの、同時に前向きな明るさも持っているのがレイナである。宝条のさりげない勘違いにさりげなくツッコミを入れたうえで、やさしげな笑みを浮かべながら、彼女は宝条の言葉に応えた。
「大丈夫。博士ひとりに罪は負わせないって。そうなったら、私も・・・それに、彼なら私たちのこと、悪いようにはしない―そんな気がする」
レイナはそういうと、ボロボロになっているイスに腰掛けている宝条の目前に歩み寄り、彼の両肩にそっと両手を置いた。
               ・ ・ ・ ・
(・・・ありがと、お父さん・・・)
そしてそう心の中でつぶやくと、宝条の顔をやさしく抱き寄せた。
宝条はかすかに目を潤ませ、レイナの情に身を任せている。
 教会特有のステンドグラスと、小さな花畑が、ただ黙ってふたりを見守っていた・・・。

「こんな時間までどちらに?」
「・・・そっちこそ、こんな時間までお仕事かい? ご苦労なこって・・・」
自分たちの商売道具などを取りに、ホテルの非常口から侵入したマサキであったが、部屋の前の廊下で、あのフロント係から声をかけられた。
 フロント係はマサキの背後で、銃を突きつけている。さらには彼の周辺には数人のホテルマンの姿があった。もちろん、それが本職ではないだろうが。
「・・・やっぱあんたか。チクり入れたの」
「・・・ホールドアップ。あなたに軽口を叩いてる資格はない」
「・・・わぁーったよ」
マサキはそういうとゆっくり両手を上げつつ、同時に素早く左足を後ろに蹴り上げ、かかとをフロントの手におもいっきりぶつけると、彼がそれにより銃を手放された隙を突いて、素早く身を前方に移動させたうえで体を反転させた。
「クッ! 撃て!!」
そして、フロントの指示によりその周囲にいた数人が銃を抜くよりも速くコダチを抜き、マテリアが埋め込まれている柄の部分を彼らの目前に掲げた。
「ウッ! ・・・ヌ・・・グッ・・・」
 直後、フロント及びその部下たちはみな、呻き声を上げ、よだれや脂汗、そして真っ青な顔を浮かべながら、その場にヘナヘナと座り込み、さらにはうつぶせに倒れ込んでいった。
「・・・"バイオガ"はちっと大人げなかったか? ―まあ、でも、こっちも"残業"はなるべく避けたいんでね」
その直後マサキは彼らのことを一瞥もせず、部屋に入っていった。―

4.因縁

いい香りがする・・・
眠りから覚めつつあったマサキは、寝返りをうちながら、傍らに女の気配を感じていた。(マルガリーチ・・・)
同時に、かつてその手に抱いた女の存在を思い出してもいた。
が、次の瞬間、ハッと現実に戻り、やや慌てて目を覚ましながら毛布をガバッと振り払った。
「・・・ウ・・・ン・・・あ、おはよ」
「・・・」
傍らには、眠い目をこすっているレイナの姿があった。なぜか素っ裸・・・
 ゆうべ
「昨夜、すごかった・・・」
レイナは少し色っぽい微笑を浮かべながらそういうと、ふいにマサキに抱きつきながら唇を重ねてきた。
「・・・ウソをつけ・・・。読者が誤解するようなこというな」
マサキは自分の唇をレイナの唇から静かにゆっくりと離しつつ、呆れた表情でそう応えた。
 マサキのいうとおり、おそらくは彼が熟睡している隙に、レイナが彼の傍らに潜り込んだのであろう。
ホテルに荷物を取りに帰っていた(もちろん、クラウドの分も)マサキが、教会に戻ったときから、なにを勘違いしたのか、レイナはずっとこの調子―彼のハニー気取りだった。 その後ハイウェイを飛ばして、カームのアジトに帰ってきた現在も、その調子は変わらない。
「だって、私のこと守ってくれるんでしょ? その報酬」
レイナはあえてからかうような口調でいった。
「・・・金にしてくれ・・・。っていうか、おまえ、そんなキャラだったの? 読者がビビッてるぞ?」
マサキはまたも呆れながらそう答えた。っていうか、作者もビビッた・・・。
「大丈夫。まちがっても『ハグハグしてぇ〜』なんていわないから」
「当たり前だ。そんなコトぬかしたら、ちゃーさんに殺されっぞ・・・」
 ミッドガルの教会以来、振り回され放しのマサキではあったが、どうやらレイナのほうも半ばシャレを込めているようなので、とくに厳しく咎めるようなことはしなかった。
が、その直後の彼女がとった、ムクッと起きあがったうえでの行動に対しては、さすがに声を大きくして咎めた。
「ご飯、食べるでしょ? 待っててね、いま作るから」
「服着ろぉ!!」
素肌の上にエプロンのみを身につけようとしていたレイナは、マサキのツッコミの直後、聞こえるか聞こえないかのような声で、「チッ・・・」と一回舌打ちをした。

古きよき街・カーム。ミッドガルの北東に位置するこの街は、現在のミッドガルよりも早く中世的な町並みを築いた街だ。
 そのせいか、ミッドガルの"わざとらしさ"とはちがい、気品というものを感じさせる。 そんなカームの一角にあるオープンカフェ。そこにはマサキと宝条の姿があった。
「段々、きみが『息子』に思えてきたよ」
「・・・をいっ・・・」
宝条がマサキをからかった。この言動といい、いまのファッション―ジョン=レノンばりのサングラスに、マサキと同様、ラフな格好といい、オリジナルを知っている人間が見たら違和感バシバシである。
「ったく、人ごとだと思って・・・」
マサキはサングラスをかけ直しつつ、コーヒーカップを口に近づけながらそういうと、一転、少しまじめな表情を浮かべた。
(・・・アーレスとユフィさんが遅すぎる。もう合流してもいいころなのに・・・)
三日前、あの教会で一度は全員落ち合ったものの、レイナ、宝条という、フィガロ政府にとってある意味重要な人物を保護したことから、「バラけて逃げたほうがいい」というマサキ自身の提案により、クラウドとユフィは別ルート―下道を通ってカームを目指していた。
 ちなみに、ユフィはなにを思ったのか、クラウド・マサキ一行にしばらく同行することを宣言していた。もちろん、マサキは嫌な顔をし、クラウドも別の意味で嫌悪感を示していたが、そこは彼女の強引な性格により、ふたりとも渋々了承―というより黙認したようである。
 それはともかく、下道といっても、ミッドガルを出れば原野が広がる田舎道であり、また、クラウドは逃げるにあたりバイクを盗んでいたことからも、そんなにマサキたちと差がつくものでもない。 
(のんきに買いだししてる場合じゃないかもな・・・)
マサキは店に入って二本目のタバコに火をつけると、テーブルの上にどっさりと置かれた買い物袋に目をやった。
 その考えは、早いうちから彼の頭の中にあったのか、プライベートでは携帯しないコダチまで、この日は腰に帯びている。
「ちょっとしたデート」ということで喜んでいたレイナや、息抜きを楽しんでいる宝条には悪いが、どうしてもそういう気分にはなれなかった。
悪い予感というものは得てして当たる。

 !

 ふいに、マサキはなにかを感じたのか、タバコを吐き捨てながらテーブルをひっくり返し、宝条をその裏に引っ張り込みつつ、腰に帯びている銃を抜いた。

ガッガッガガガガ・・・!

ぐわぁっ!
 
 い、いやぁーーー!!

 次の瞬間、マシンガンの銃声がオープンカフェを襲った。銃声を奏でているのは、黒ずくめのスーツに身を包んだ十数名の男たちである。もちろん、マサキも応戦したが、やはり多数の被害者を出した。それも一瞬にして。

 ガッン! ガン!

「チッ・・・!」
マサキは何人かを倒すと、その隙を突いて、宝条の手を引っ張りながら店をあとにしようとした。「一般人を巻き込みたくない」などというきれい事をいうつもりはないが、やはり気分がよいものではない。
 が、黒ずくめの集団はそんな彼の配慮など意にも介さなかった。その集団の中でもひときわ体格の恵まれた男は、「ニヤッ」という不敵な笑みを浮かべると同時に、マサキの行動を無駄にするかのような攻撃を行った。

 ゴォッン!

 バズーカの弾が逃げるマサキらを捕らえた。
「ヤベッ!」
マサキがおもわずそう叫んだ瞬間―

ドォォォォッン!!

「マサキくん! 博士!」
用を足しにいっていたレイナのファイガがバズーカの弾を捕らえた。それにより、弾は空中で爆発を起こし、マサキらは事なきを得た。
「・・・助かったぜ、レイナ」
マサキは珍しく戦闘中にため息をついた。
しかし、ホッとしたのもつかの間、次の瞬間、再度表情を険しくすることになる。
                         ブラッディウインド
「よぉ〜・・・久しぶりだな、"赤い疾風"」
「・・・クエイク=ハワード・・・もうおまえのツラは見飽きてんよ―っていって、聞く奴じゃねぇか・・・」
体格のよい男―クエイクは不敵な笑みを浮かべながら、野太い声でマサキに声をかけてきた。
 マサキは軽口を叩きつつも、以前とは色がちがう、クエイクの不自然に蒼い瞳に、敵意むき出しの視線を送っていた。―

カームの少し手前、廃墟と大して変わらぬ小さな村。
この地の、地表むき出しの大通りに、ネイキッドタイプのバイクにまたがっているクラウドとユフィの姿があった。
 といっても、バイクは走らせずに停車している・・・。
「・・・あんま、再会したい顔じゃないわね」 
「お互いね」
ユフィの軽口に、彼女らの5,6mほど前方にいる黒ずくめのスーツ姿の女は応えた。
その女の背後では、やはり黒ずくめのスーツ姿の男たちが、クラウドらに銃口を向けている。
「レノさんやルードさんでなかったことを喜ぶべきね。彼らはいまでもえげつないやり方しかしないから・・・」
黒ずくめの女―イリーナは続けざまにそういうと、軽く右手を上げた。
「ふたりを捕らえろ」という合図のようだ。背後にいる彼女の部下のうちふたりの男が、懐から手錠を取りだし、それぞれクラウドとユフィに近づいた。
 が、そう簡単に捕らわれる彼らでもない。

 ブォッン!

 !

ガン! ガッン!

「ちぃっ!」
クラウドはふいにバイクのアクセルを目一杯回すことで一瞬の隙をつくと、素早くバイクから降り、銃を手にしたうえで発砲しながら、左方向にあった廃屋の陰に身を寄せた。もちろん、ユフィも同行している。このあたりはさすがにかつてともに戦った仲である。
イリーナは舌打ちをしながらも、彼女もまた、銃を抜いたうえで、クラウドらとは対局に位置する安っぽい酒場の陰に身を寄せた。
 クラウドらや彼女の一瞬の行動に付いていけず、何人かの部下が犠牲になっていたが、そんなことを気にしている余裕などはない。
(歳はとっても英雄は英雄、ということか・・・!?)
当然、一筋縄ではいかないと考えていたイリーナではあったが、思わぬ先手に、下唇を噛みしめながら、引き金を引いていた。

ガン! ガッン!

半ば廃墟と化した静かな村に、何年かぶりに銃声がこだましていた。

to be continued


次・回・予・告!
マサキ:・・・まだやんの?
ユフィ:ちゃーさんだって、4編しかやってないのに・・・そろそろ終わらせたほうがい    いんじゃないの?
マサキ:クラ鈴っ! 連載作家きどるつもりじゃねぇだろうな?
レイナ:まあまあ・・・今回からやっと「自己紹介的展開」でなくなったわけだし。
マサキ:っていうか、少年マンガ的展開だったな。
レイナ:それはいえてる・・・。でも、まあ、正統派ヒロインも出てきたことだし。
ユフィ:・・・正統派ヒロインって?
レイナ:私。
ユフィ:・・・あの性格で・・・?
レイナ:いまどきの正統派は、やっぱ"大人のかわいさ"を持ってなきゃ! 「清純派=    正統派」なんて図式はもはや成り立たないわ。
マサキ:い、いや・・・おまえの場合、そういう問題じゃ・・・
クラウド:・・・いいから早く予告やれ。
ユフィ:あんた、それしかいえないの?
レイナ:それはともかく、次回、FF・A! 「1.マサキとレイナの休日」、「2.結ばれる    ふたり」、「3.ねぇ・・・今月、来ないんだ・・・」の3本です!! 
マサキ:・・・わかってるとは思うが、この作品の予告は予告じゃねぇぞ。
ユフィ:ご愁傷様・・・